HOME >> 生命保険裏事情 >> 保険金は請求しなければ支払われない・・・。

2007年02月02日

保険金は請求しなければ支払われない・・・。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070202-00000006-fsi-bus_all

金融庁が、国内の全生命保険会社38社に対し、保険金のいわゆる「支払い漏れ」の件数、金額を報告するよう求める命令を2月1日付で出しました。

実は生命保険協会では既に、2005年の明治安田生命の不当不払い事件に端を発するこの問題に危機感を強め、自主調査を協会員各社に求めていました。が、その自主調査もなかなか進まないことから、今回金融庁は「命令」によって厳格に調査するよう生保各社に求めたとのことです。

ところで、生命保険の保険金は「申請主義」ということで、被保険者もしくは代理人が所定の請求をしなければ、絶対に支払われないことをご存知でしょうか。先月、第一生命が発表した三大疾病特約での不払いは、がんの告知がされていなかったケースで多かった、とのことですが、被保険者が保険金を請求しないと支払われない、というルールを金科玉条のように守っていては、当然起こりうる話です。

がんが告知されない場合はもちろん、もっと他の理由で被保険者が(代理人への依頼も含めて)請求できないケースはいくらでも考えられます。単純に契約している内容を忘れているために請求できないことだって可能性としてはあります。

保険会社は定期的に契約内容を契約者には書面でお知らせしていますが、書面だけでなく、担当者が定期的に訪問して契約者(被保険者)の状況を確認するなど、本来はもっときめ細かいサービスがあってもいいと思われます。そして場合によっては保険金の請求手続きを営業担当者が代行するくらいの姿勢が欲しいものです。

勧誘するときは足しげく、迷惑なくらいに接触してくる一方で、保険加入後のフォロー体制は極めて貧弱と言わざるを得ません。私はこの原因の一つに新規契約に重点的に配分される保険外交員の報酬体系があると考えています。

生命保険の場合、ほとんど長期契約ですから販売コストの配分が新規契約に集中させる傾向が強いのです。保険外交員の側から見れば、顧客から発生する報酬は契約時に最も大きく、その後の継続コミッション(報酬)は数年もすればゼロになります。数年経てば全く発生しないわけです。

保険外交員にも生活がありますから、このような報酬体系である以上、新規顧客獲得にほとんどの活動時間を充てるようになるのはある程度仕方がないことです。

かといって、保険会社本体の職員が既存顧客のフォローができるかといえば、人員的に限界があります。実際に顧客と向かい合ってフォローできるのは販売した外交員しかいないのです。

その意味では、ソニー生命が4月から営業職員(外交員)の継続コミッションを永久歩合制に移行するというのは、注目に値します。顧客が解約しない限り、ずっと報酬が発生するという制度です。これは画期的な報酬体系であり、既存顧客に対するサービス向上が期待できます。

このソニー生命の新たな実験が成功し、さらに生命保険業界全体に広がり、信頼が回復することを願うばかりです。


【生命保険裏事情カテゴリーの関連記事】

保険金は請求しなければ支払われない・・・。
生命保険の売り方の変遷(その3)
生命保険の売り方の変遷(その2)
生命保険の売り方の変遷(その1)
生命保険は売れている人から契約するべし

« 一つ前のエントリーへ | HOMEへ

投稿者 matsumura on 2007年02月02日 14:36

保険金は請求しなければ支払われない・・・。を最後までお読下さいましてありがとうございます。
保険金 支払い漏れに関するトラックバックやコメントを受け付けています。
保険金 支払い漏れに関する記事をお持ちの方や保険金 支払い漏れ関連のブログをご紹介ください。
必ず訪問させて頂きます。

このエントリーを友達に紹介する!

友達のメールアドレス:

あなたのメールアドレス:

メッセージ(オプション):

トラックバックを受け付けています

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)




キーワード出現頻度解析