外資系生保と国内生保
生命保険会社には外資系の会社と国内系の会社があります。
外国資本が主体の生命保険会社を外資系生保と呼んでおり、その対極として、国内資本の生命保険会社を国内生保と呼んでいるわけです。それだけなら単なる出資元の違いによる分類、ということで別にどうということはありません。
問題は生命保険の見直しをする際に、国内生保から外資系生保に切り替える人が多い、ということなんです。
何故そういう傾向があるのか? このあたりの事情については、これから生命保険の見直しを考えている人にとっては大きな関心事ではないでしょうか。そのような視点で国内生保と外資系生保の違いについて考察してみます。
ただし、以下に述べる内容はあくまで傾向であって、100%こうだ、ということではありません。例外はありますので、その点はご理解ください。
まず、国内生保と外資系生保で大きな違いは商品構成です。簡単に言えば国内生保は、パッケージ商品、つまりセット物が多く、これに対し、外資系は単品商品を中心に品揃えしているという点です。
国内生保が一時期、爆発的に販売した定期付終身保険がセット物の代表選手です。これは終身保険を主契約として、定期保険や医療保険を特約として付加したタイプで、各社色々と独自のネーミングで売り出していました。商品名は違えど中味は概ね同じものでした。
上記の終身保険、定期保険、医療保険をパッケージではなく、それぞれ単品で販売していたのが外資系生保だった、というわけです。
もっとも、医療保険については規制の関係で国内生保は単品販売できなかった、という事情もあったことは付け加えておきます(現在は国内生保にも解禁されています)。
外資系生保は単品商品を組み合わせて顧客の要望に応える、オーダーメイド方式を武器に、生命保険の見直しニーズを掘り起こしていく戦略をとりました。顧客にすれば単品商品の方がシンプルで分かりやすく、また、保険選びに積極的に関わった意識が強いため、理解度、満足度共に高くなる傾向があります。
この「分かり易い」ということが大きなポイントです。セット物はどちらかと言えばお任せ的な要素が強く、説明されても一時的な理解にとどまり易いのです。細かいところまでは注意が向かず、しばらく経つと忘れてしまう場合が多いようです。
これまで、よく分からなかった生命保険が見直すことで分かるようになるのなら、支払う保険料にも納得できるというもの。見直しで外資系生保に切り替えるケースが多いのはこうした事情が大きいと思われます。さらに外資系生保の多くが良好な財務内容を誇っていることも要因として挙げられます。
ちなみに2006年上半期の業績で、大手国内生保の朝日生命保険に肉薄しているソニー生命保険も元はといえば外資系生保です。プルデンシャル生命の資本が入っていたのですが、最初の頃は国内大手生保にとって取るに足らない存在だったそうです(現在は100%国内資本)。そのソニー生命が国内生保の保険契約をオセロのようにひっくり返して今日に至っています。
まだまだ国内生保のシェアーは大きいものですが、外資系のスタイルが徐々に広がってきている、ということは確かなようです。